日盲社協では、会員の専門分野に応じて、五つの「部会」を設けて活動しています。

点字出版部会

平成28年度点字出版部会職員研修会報告

点字出版部会職員研修会の様子

2016年12月1・2の両日、佐賀市天神の佐賀ライトハウス六星館において、日盲社協点字出版部会(肥後正幸(ひごまさゆき)部会長)は、平成28年度職員研修会を、15施設35名の参加で開催した。

初日の13時10分からは2時間かけて、京都ライトハウス情報製作センターの渡辺昭一(わたなべしょういち)所長と、日本ライトハウス点字情報技術センターの福井哲也(ふくいてつや)所長を講師に、日本点字委員会発行『試験問題の点字表記(第2版)』をテキストに、「『試験問題の点字表記』等について」をテーマに、実践的な講習会が行われた。

テキストとは別に、それぞれの講師からは「『試験問題の点字表記』の補足資料」が配布された。

渡辺氏の資料には、<試験問題の読み合わせ校正は、外部に声が漏れない部屋を確保する。部外者の立ち入りを禁止する。読み合わせは、主催者もしくは主催者監視のもとで、施設の晴眼職員と触読校正職員とが一組になって行う。休憩を挟む場合は施錠し主催者に鍵を預ける。作業が2日以上になる場合は、1日目の終了時に、墨字試験問題、点字試験問題の校正刷りおよび、テキストデータ、点訳データを記憶媒体に保管して主催者に預ける>などの具体的なノーハウが記載されており、それに従って講義が行われた。

福井氏の資料には、統一英語点字(UEB:Unified English Braille)導入にともなう点字表記の変更事項や表記上の留意事項などが記載されており、それに従って講義が行われた。

休憩を挟んで15:30からは、北九州市福祉事業団福祉用具プラザ北九州職員の神屋郁子(かみやいくこ)氏によるパワーポイントによるスライド写真を使った「熊本地震と視覚障害被災者支援」をテーマにした報告が行われた。

点字出版部会職員研修会の様子2

神屋氏は歩行訓練士で、昨年(2016年)の3月までは京都ライトハウスに勤務しておられたが、出身が大分県であることからできるだけ故郷(ふるさと)に近いところで働きたいとの希望で転職。北九州市の現在の職場で働き始めて間もなく熊本地震が発生した。

彼女は東日本大震災でも視覚障害被災者支援を行っており、そのときの経験を交えながら、熊本地震における視覚障害被災者支援を具体的に報告するとともに詳らかになった課題を指摘した。

二日目は、午前9時から1時間、県立佐賀城本丸歴史館古川英文(ふるかわひでふみ)副館長による「幕末佐賀藩の奮闘−− 藩主と先生」と題した講演が行われた。

佐賀藩は幕末に反射炉を完成させ、当時の最新鋭の大砲であったアームストロング砲を製造したり、海軍の創設などを行い、明治維新を推進した雄藩の一つで、下記のような「佐賀の七賢人」を始めとする人材を明治政府の主要官職に供給した。

それを可能にしたのは、佐賀藩が当時の最先端の技術や知識が集まる長崎を警備していたことと、英邁な藩主鍋島直正(なべしまなおまさ)とその教育係に古賀穀堂(こがこくどう)という佐賀藩の藩校である弘道館(こうどうかん)教授がいたからであるということであった。

なお、佐賀の七賢人とは、鍋島直正(藩主、北海道開拓使長官)、佐野常民(さのつねたみ)(大蔵卿、日本赤十字社創設者)、島義勇(しまよしたけ)(北海道開拓使主席判官、秋田県令)、副島種臣(そえじまたねおみ)(参議、外務卿、内務大臣)、大木喬任(おおきたかとう)(初代文部卿、参議、司法卿、元老院議長)、江藤新平(えとうしんぺい)(司法卿、参議)、大隈重信(おおくましげのぶ)(早稲田大学創設者、内閣総理大臣)である。

10時10分から1時間は、元北九州盲学校校長で福岡点字図書館吉松政春(よしまつまさはる)館長による「盲教育と点字出版」と題した講演が行われた。

まず、児童・生徒が減少し、障害が重複化・多様化する盲学校の厳しい現状の紹介があった。そして、点字・音声デイジー・拡大文字・電子データと多様な教科書のニーズがあり、盲学校における専門性の欠如という深刻な課題などを赤裸々に語り問題提起していた。

11時20分からは岡山ライトハウスの職員である石橋千嘉枝(いしばしちかえ)氏による手作業での「上製本の製作方法」のデモンストレーションがあった。

点字出版部会職員研修会の様子3

通常、製本のときは木工用ボンドを水で薄めて使う。そうしなければ刷毛で塗ることができないからだ。しかし、水で薄めるとその分接着力が落ちるので、表紙を束ねた本文の背の部分にしっかり貼り付けるためには木工用ボンドを原液で使いたい。そこで岡山ライトハウスでは、刷毛でなく、東京都台東区雷門2-19-4にある手植ブラシ「藤本虎(ふじもととら)」(TEL:03-5828-1818)の馬毛の歯ブラシ(11番=432 円)を使っていた。多様なブラシを使ってみて、やっとたどり着いた1本だということであった。

その後、佐賀ライトハウス六星館の施設見学を行い、最後に「情報交換」を行って研修会を終了した。

 

1日目@ 「日本の点字出版の歴史とこれから」
(講師:ロゴス点字図書館長 煖エ秀治氏)

日本における点字の採用からはじまり、点字がどのように広がっていったかを点字印刷や点字製版機の歴史とともに系統だって説明され、現在点字の置かれている状況はどうなのか、どのような問題があるのかについて述べられた。

点字の世界は、パソコンの登場により、視覚障害者も墨字を書くことが出来、情報入手・発信がしやすくなり、視覚障害者の社会参加に大きな影響を及ぼしたが、医学の進歩により、高齢の中途失明者が多くなったこと、点字を習得しなくとも日常生活がおくれるようになり、録音図書を利用する方が増えたこと、自治体の入札制度による行き過ぎた価格競争など、これらのことが点字出版所にとって大変厳しい状況を作りだしている。点字は大切な文字であり、この点字文化は守っていかなければいけない。そして、点字製版機や印刷機の維持も含め、点字出版所は、今こそお互いに助け合い進歩していかなければいけないのではないかと締めくくられた。

 

1日目A 「被爆地ヒロシマの復興と障がい者福祉の歩み」
(講師:元福山平成大学福祉健康部教授 藤井悟氏)

3名の被爆体験者の方を紹介しながら、戦争当時の日本の状況、原爆投下後や戦後の様子について、実話をおりまぜながら話をされた。戦後10年は占領軍によって被爆についてしゃべることが禁じられたこともあるが、多くの被爆者が自分だけが生き残ってしまったという懺悔の気持ちを持っており、当時のことについて話をすることが出来ないという。

戦争は、敗けた国だけでなく勝った国からも犠牲者を出し、障害者や赤ちゃんなど弱き者から犠牲になってしまう。平和記念公園の原爆死没者慰霊碑に刻まれた「安らかに眠ってください 過ちは繰り返しませぬから」という言葉のとおり、経験から何を学ぶのかということが大事であると述べられた。

次には、自立支援法、差別解消法といった社会福祉法を取り上げ、これらの法律は健常者中心の法律になってはいないか。当時者である障害を持った人たちがどんどん声をあげていかなければいけない。法律を作るだけではいけないのだと熱く語られた。様々な運動や働きかけにより法律が制定されましたが、制定されたことに満足するのではなく、更に私たち自身がこれからもっと法律をより良くしていかなければなりません。

 

1日目B 「視覚障害教育と点字教科書」
(講師:広島大学大学院教育学研究科教授 牟田口辰己氏)

文科省著作点字教科書について定めた法律を紹介された後、実際に点字教科書作っていく中で、どのように編集が行われるのか、基本的には原典に沿った点訳を行うが、場合によっては差し替えを行うこともあるなど具体例をあげながら編集の上で気をつけていること等をお話しされた。また、教科書の選定は、点訳のしやすさ、使いやすさ、弱視の生徒も使用するので、弱視の生徒にも配慮しながら進められる。

次に、文科省著作点字教科書がどのように始まったのか、現在の点字教科書事情、全国の盲学校の現状を学校数や生徒数といった数字を提示しながら情報提供された。最後に文科省の報告資料の紹介の中に盲学校など特別支援学校での一人あたりの教育費比較表にあげられている数字を出されたが、生徒数が減少しているにもかかわらず、一人あたりの教育費の金額は上がらずに逆に下がっており、教育に当てられる費用が減らされている現状に愕然とさせられた。

 

2日目@ 「先達の原風景を訪ねて〜我々に与えられたミッション」
(講師:広島国際大学医療福祉学部特任教授 關宏之氏)

リハビリテーションに携わってこられた關氏は、障害者福祉の歴史について語られた後、自身が以前に勤務していた日本ライトハウスでの生活訓練について話をされた。時にはいきすぎることもあったそうだが、おおらかで熱意にあふれた当時の話は、あまり生活訓練の場と直接関わることが無い点字出版所として、どのような点字を求められているかを考えさせられた。

次に、關氏のもとに相談のあった例をあげながら触知図についても言及された。

触知図自動作成システムの研究開発が大学の研究室で行われているが、一見便利なシステムに見えても実際には、地図があればどこへでも行けるわけでは無く、現在位置の情報などがなければ意味がない。点字出版部会が一丸となって、本当に求められる点字情報を発進していって欲しい。そして、外部への働きかけもどんどんやって欲しいと締めくくられた。

 

その後、部会から選挙プロジェクトなどの報告、各施設との情報交換の時間へと移った。今回は一日目の高橋氏の講演でも取り上げられたが、点字製版機について、特に不具合の対処法について、他の出版所ではどうしているかが話題にのぼった。各施設ともに苦心しており、点字出版所の業務になくてはならない点字製版機や点字印刷機の行く末は、点字出版部会全体の問題として取り組んでいくべき課題であることを認識させられた。

 

情報サービス部会

平成28年度点字指導員講習会

点字指導員講習会の様子

8月23日(火)から25日(木)まで、岐阜市のじゅうろくプラザを会場に、「平成28年度点字指導員講習会」を行った。今年は、点字指導員認定講習会だった。

全国から120名余の申し込みがあったが、課題審査に合格した方、点字技能師有資格者あわせて110名に受講していただいた。

研修内容は、次のようなものであった。初日の8月23日は、午後から「大規模災害と視覚障害者」、「点字概論」の二つの講義をおこなった。

今年4月に熊本地方を襲った大地震を踏まえ、大規模災害時に視覚障害者が必要とする支援について学んだ。

「点字概論」では、平成30(2018)年に予定される点字表記法改定について概要を聴くことができた。

二日目の8月24日は、午前9時〜午後5時までと長丁場だったが、午前中にはパソコン点訳について導入から指導のポイントを学び、また校正技術について、校正のよりよい方法や校正者の育成などについての講義があった。

午後からは、点訳の基本テキストである『点訳のてびき』を使用した指導法を半日かけて学んだ。

最終日の8月25日は、点訳ボランティアの養成、難読語の調査法に関する講義があった。

また、午後は、点字指導員の認定試験をおこなった。受講生は熱心に校正・点訳課題に挑戦していた。

今年は、天候にも恵まれ、充実した講習会となった。支えてくださったスタッフをはじめ、講習会に参加してくださった皆様に感謝申し上げたい。

 

第7回情報機器等の支援者講習会

情報機器等の支援者講習会の様子

日盲社協情報サービス部会は、8月3〜5日の三日間、日本ライトハウス情報文化センターで、標記講習会を23団体26名の参加で次のように実施した(敬称略)。

 

<第1日目>

講義1 「IT指導技法」視覚障害者生活情報センターぎふ 山田智直
講義2 「「Windows10とPCトーカー」日本ライトハウス情報文化センター 松本一寛

 

<第2日目>

講義3 「iOSの基本操作」日本ライトハウス情報文化センター 松本一寛
講義4 「サピエとiPad」視覚障害者総合支援センターちば 御園政光
講義5 「ロービジョンについて」日本ライトハウス情報文化センター 岡田弥
講義6 「視覚障害疑似体験」日本ライトハウス情報文化センター 岡田弥

 

<第3日目>

講義7 「iOS アプリいろいろ」品川博之
「情報交換会」

 

まとめ

今回の講習会では、講義全般において受講者からの質問もいくつかあったが、情報提供もあり、よい講義となった。とくに、最後の情報交換では、何人かの視覚障害受講者から貴重な情報提供、助言があり、充実したものとなった。また、今後の講習会を担う新たな講師が誕生しそうな機運が高まったのも本講習会の成果である。

近年、ロービジョン対応の講義とiPhoneの講義を取り入れることによって、これらは情報提供施設にとって不可欠な支援に位置付けられてきたように思われる。

 

今後の課題

目新しい情報機器の出現もなく、毎回同じような講義内容と思われたのか、受講生の少ない講習会となった。次年度は、要項の段階で、ステップアップしている内容であること、また、講義名でその点を訴えられるようにしなければならないと感じた。

その他、昨年に引き続きアイマスクを着けて視覚障害疑似体験の講義を実施したが、メールを書いて送信する、ネットで検索して調べるなどは、いずれもまだ課題が残るので、次年度も引き続き講義する必要があろう。

最後に、毎回会場となる施設では講習会の準備をするのにかなりの負担を強いられる。そのための費用の確保、あるいは準備のための人材確保ができればかなり負担は軽減できるのだが…、喫緊の課題である。

 

平成28年度音訳指導技術講習会

昨年の11月9日(水)から11日(金)、霊友会釈迦殿・小谷(こたに)ホールにおいて69施設141名の参加者にて、平成28年度第35回音訳指導技術講習会を実施した。

1日目の講習、@「ボランティア養成概論」では、音訳プログラムの内容と、事前にボランティア養成の問題点等の調査アンケートを行い145の施設・団体から回収したアンケートのまとめと分析を行った。なお、協力施設等にはアンケート結果を送付した。A「音声表現技術T」は、「伝わる読み」の5つのポイントをどのように指導に活かすのかを具体的に説明し、指導者の心得を説きながら実践方法を指導した。

2日目、@「音声表現技術U」は、課題の読み指導をワークショップ方式で進め、読みと指摘方法と文脈のポイントの説明を行い指導の考え方を定着させた。A「録音技術」は、録音機器の事前アンケートを実施。録音機材等の検証は難しいがアンケートにより音訳者が抱える問題点などを掘り起こし、多くの事例を共有した。周辺機器の使い方も具体的にわかりやすく説明できた。B「処理技術」は、あらかじめ準備した図・表の処理文の問題点を明らかにさせ、音訳者を育てる問題点の伝え方を考えた。C「映画の音声ガイドについて」は、音声ガイドの歴史と現状と実際を説明。音声ガイドのポイントと製作過程を分かりやすくまとめて伝えた。豊富な音声ガイド製作の体験で培った知識を、初めて音声ガイ ドについて聞く受講者にもわかりやすく丁寧に説明した。

3日目、@「校正技術」は、指導者として校正にどう向き合うか。「校正のポイント」を説明。事前アンケートの事例をまとめ、「校正の問題点」を指摘。ワークショップ方式で校正の在りかたを示した。A「デイジー編集技術」は、事前アンケートにて編集についての質問をまとめて回答。全般的な内容から詳細な内容について説明し、テキストデイジーとマルチメディアデイジーの実際も紹介した。

今回のテーマは「指導法」で、講習方法は参加型を多く取り入れた。事前アンケートで問題点をつかみ、受講者が興味を持ち積極的に参加することをうながした。テーマを絞ったため新たな切口での講義となり新鮮な内容となった。事後アンケートでは、即実践に活用できるとの高評価を受けた。また、現在公共図書館の職員が委員として協力してくれており、公共図書館の参加者も増加傾向にある。

平成29年度の認定講習会より、受講者の選考と認定試験方法を変え、講習会の名称も「音訳指導員研修会」とすることにした。変更するにあたり、点字指導員研修委員会委員長には大変お世話になった。

最後に、委員・受講者とその施設の皆さま、そして会場を提供するだけでなく準備等のご協力をいただきました岩上義則館長はじめ、霊友会法友文庫点字図書館の皆さまに対して、この場をお借りして篤く御礼を申し上げたいと思います。

 

自立支援施設部会

平成28年度自立支援施設部会職員研修会報告

自立支援施設部会職員研修会報告の様子

平成28年度自立支援施設部会職員研修会は、大阪市の日本ライトハウス情報文化センターにおいて、平成28年11月10・11の両日開催しました。

「視覚障害者への支援」をメインテーマに、障害者差別解消法や障害者虐待防止法の掲げる目的の観点から、利用者の安心と安全に繋げていく支援のあり方を議論する中で、支援者としての一人ひとりの職員の気づきと成長を目的として、全国から14施設、21名が参加しました。

1日目は、「施設における虐待防止・差別解消対応実践解説書の作成」についてで、部会長より報告の後、「差別解消と権利擁護について−− 当事者からのメッセージ」をテーマに、榊原道眞(さかきばらみちまさ)氏(眼の会会長)より講演をいただきました。眼の会にて実施した差別体験のヒヤリング報告を中心に、当事者の貴重な声を聞くことがで きました。また、活発な質疑応答の中で、「合理的配慮」にはハード・ソフトの両面があり、特にソフト面=心のバリアフリーがとても大事でこれは当事者自身が伝えていく努力が必要との意見がありました。

2 日目は、「差別解消と権利擁護について−− 私たちの陥りやすい罠」と題したグループディスカッションが行われ、利用者の呼称、「ちょっと待ってね」と利用者を待たせてしまうこと、また、事故・ヒヤリハット委員会の定期開催、苦情解決研修会の開催、ヒヤリハットをデータベース化し職員全体で情報共有している等の各施設の実態と取り組みが報告されました。

問題が発生したときの初期対応がとても重要でそのための職員の技術向上が必要であること、第三者評価などの外部の視点から支援の実態をチェックする必要があることの確認をすることができました。

研修の最後は、「鉄道転落事故と私たちの課題」をテーマに、東京メトロ銀座線で起きた盲導犬使用者の転落死亡事故について、長岡雄一(ながおかゆういち)氏(東京視覚障害者生活支援センター所長)より、事故の報告と調査 分析の進捗等について詳細な説明がありました。

今回は、私たちが提供する日常的な支援の中で、ともすればあたりまえのこととして忘れてしまいがちな、でも一番大切である「人の尊厳を守る」「安心と安全を担保する」ことについて、当事者視点、支援者視点、施設事業体視点から意見が出され、これを情報共有し、施設や職員の課題として考え続けることのできる有意義な研修会になったと感じました。

 

生活施設部会

平成28年度生活施設部会施設等並びに職員研修会報告

生活施設部会施設等並びに職員研修会の様子

平成28年度の生活施設部会の施設長並びに職員研修会は、視覚障害グループホーム熊谷ライトハウスが当番施設となり、平成28年11月24・25の両日開催された。

これまでの生活施設部会の研修会で、グループホームが当番施設を務めるのは今回が始めてである。視覚障害者の生活が多様化してきていることを示す一つの兆候といえよう。熊谷ライトハウスは、視覚障害グループホームのモデルとして、平成26年3月1日に開設された施設である。

講演1は、「一般型特定の指定を受けた養護老人ホーム聖ヨゼフ・ホームの経営」で、講師は奈良県所在の養護老人ホーム聖ヨゼフ・ホーム(晴眼者の施設)施設長平岡毅(ひらおかたけし)氏であった。

講演の内容は、一般型特定の指定を受けるための条件、申請手続き、指定を受けた結果等についての話であった。

ヨゼフ・ホームは、平成27年4月から制度化された一般型特定の指定を受けた施設である。一般型特定の指定を受けたことによって収入増を図ることができたとのことであった。

養護老人ホームは、平成18年4月から外部サービス型特定の指定を受けられるようになっているが、平成27年4月からはさらに一般型特定の指定を受けることが出来るようになっているわけである。

講演2は「養護盲老人ホーム祥風苑の過去、現在、将来」で、講師は岩手県所在の養護盲老人ホーム祥風苑施設長小松秀子(こまつひでこ)氏であった。

講演の内容は施設の沿革と施設の最近の経営状況ということであった。

祥風苑では、施設経営の前進を図るために平成28年度から一般型特定の指定を受けたとのことであった。盲老人ホームの中で一般型特定の指定を受けたのは、祥風苑がおそらく最初のケースであると思われる。これは同施設の経営の先進性を示す象徴として理解してよいと思う。

講演3 は「盲聾者の現状と将来について」で、講師は全国盲ろう者協会事務局次長橋間信市(はしましんいち)氏であった。

講演の内容は、実態調査の結果盲ろう者は1万4千人であったとのことや今後は盲ろう者を支援するためのナショナルセンターを建設したいとのことであった。

今回の研修会には15施設から37名が参加した。

 

盲人用具部会

パンフレット「盲人用具部会紹介」のご紹介

パンフレット表紙

↑パンフレット 表紙

パンフレット本文

↑パンフレット 本文


日盲社協盲人用具部会では、平成24年10月現在加盟している施設・会社、17団体をご紹介するパンフレットを作成いたしました。

カラー刷りA4サイズで、1団体ごとに1ページに掲載し、とても見やすいレイアウトになっています。

このパンフレットに掲載された日盲社協盲人用具部会会員施設である団体はいずれも、視覚障害のある方々の福祉・コミュニケーション等の増進・発展に貢献することを使命とし、福祉機器の研究・開発・製造・販売・斡旋をしております。

このパンフレットをご希望の方は、日盲社協事務局までご連絡ください。お手元においてご活用いただければ、幸甚です。




 新聞記事及びインターネット記事の掲載ホームページを、 お持ちの方は、メールにてURLをお知らせください。