点字指導員研修委員会委員長 大澤剛

8月24日から26日まで、東京の戸山サンライズを会場に、「平成23年度点字指導員講習会」を開催しました。今年は、点字指導員有資格者対象のフォローアップ研修でした。全国から130名余の人々が受講してくださいました。

研修内容は、次のようなものでした。

初日の午後からは、「視覚障害者情報総合ネットワーク サピエ」、「図書製作支援システムとBESX」についての二つの講義を行い、点字の世界でもなくてはならない「サピエ」についての知識を学びました。あわせて、サピエの開発の一環で作られた、新しい点字編集システムについても学習しました。

2日目は、「点字校正技術」、「中途視覚障害者への点字導入プログラム」、「点訳のてびき」の三つの講義を行いました。

また、2日目の午後の3時間ほどを使い、点訳の重要なテーマとなる点字表記について、白熱した講義が行われました。事前に受講者から集めた点訳に関する質問を中心に、熱心に受講していただきました。

最終日は、「点字サインと触図」、「点字教科書の実際」について、最新動向をふまえて、講師のお二人にお話いただきました。

今年は気候不順のため、講習会の3日間にもゲリラ豪雨があり、一部影響がありましたが、無事に終了することができました。

なお、この講習会は、(財)JKAの補助金を受けて開催しました。

写真 (講習会の写真)

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