令和元年度点字指導員講習会

日盲社協情報サービス部会(担当:点字指導員研修委員会)は、8月30日(金)~31日(土)の二日間、東京の「大田区産業プラザPiO」4F コンベンションホールを会場に、「令和元年度点字指導員講習会」を実施しました。今年は、点字指導員有資格者対象の講習会で、点字表記法の改定や『点訳のてびき第4版』が発行されたこともあり、約160名の方が受講してくださり盛況でした。

研修内容は、下記のとおりです。

初日の講義1は、「『日本点字表記法2018年版』について」のテーマで、日本点字委員会金子昭副会長(『日本点字表記法2018年版』編集委員会委員長)を講師に行いました。

続いて、講義2は、「点字表記辞典について ―― 第7版の発行を中心に」のテーマで、『点字表記辞典』の発行元である視覚障害者支援総合センターの飯田三つ男氏を講師に行いました。

二つのテーマが、点字の新表記・点字の表記に悩んだときに使用される書籍に関する事柄だったため、受講者の真剣なまなざしが印象的でした。私個人としても、『表記法』と『表記辞典』について多くのことを再認識するよい機会となりました。

二日目の講義3は、一日を通して点訳に必須となる「『点訳のてびき第4版』の概要と第2章・第3章について」発行元の全視情協点訳委員会野々村好三委員長(京都ライトハウス情報ステーション)と同委員会脇野協子委員(滋賀県立視覚障害者センター)の二人の方に講義をしていただきました。

『点訳のてびき』を使用して点字指導している方がほとんどだったことから、「質疑応答・情報共有」では、「てびき」の解釈や点訳・講習の際の課題についてかなり突っ込んだ質疑もあり、熱気あふれる講義となりました。

今回は、初めての会場で行いましたが、環境も良く、充実した講習会となりました。来年は点字指導員認定講習で、オリンピックとパラリンピックが東京で開催されることから大阪での開催を検討しています。

最後になりますが、講習会で講義を引き受けてくださった講師の皆様、支えてくださったスタッフをはじめ、講習会に参加してくださった皆様に感謝申し上げます。
ほんとうにありがとうございました。

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