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横浜市港北区菊名6-7-14
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公益財団法人日本補助犬協会は、補助犬(盲導犬・介助犬・聴導犬)を総合的に育成する団体として、身体障害者補助犬法の施行を機に平成14年に設立されました。

本年10月には、横浜市に新しい訓練施設がオープンします。

補助犬育成と使用に関わるサービス全体の質を向上させ、それを損なうことなく育成頭数を増やす事を理念とし、「よりよい生活」のため、補助犬との生活を選択・希望する障害者の方へ、補助犬を無償貸与しています。

また、動物を介在した情操教育活動や、補助犬育成を通じた若者自立支援活動、犬救済活動など、人と人、人と犬の共生社会を目指して活動しています。

身体障害者補助犬法施行、協会設立から10年の節目を迎えました。補助犬法では、訓練事業者には良質な補助犬の育成と指導、使用者には補助犬の健康と行動の管理、その上で、交通機関や不特定多数の方が利用する施設での受け入れが義務化されました。

しかし、補助犬法の社会での周知が進んでおらず、住居・就労・日常生活において、補助犬を持つことによって、社会参加を制限される状況が続いています。

介助犬・聴導犬は、全国に6か所しかない認定法人で行われる試験に合格しなければ補助犬として認められませんが、その試験を受けに行くために、電車やバス等の公共交通機関を利用する事ができません。試験に合格した正式な補助犬ではないからです。

障害者基本法の改正が行われ、今後、その他の法律改正も進んでいく流れに歩調を合わせ、補助犬使用者の方々の社会参加の機会が、相手の好意によって認められてきた段階から「保障する」段階へ、一歩、活動を進めて行きたいと思います。

それと同時に、補助犬に対する、「スーパードッグ」のような一面的イメージではなく、補助犬の多面的な情報発信を行い、補助犬だけにスポットが当たるのではなく、また、補助犬使用者の方々が社会からの必要のないプレッシャーを感じることなく補助犬との生活を送れるよう、補助犬使用者の方々と社会の接点の一つとして活動を行っていきます。


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