講習会の様子

本事業は、財団法人JKAの
補助金を受けて実施しました

 

点字指導員研修委員会委員長 大澤剛

8月29日から31日まで、大阪市の山西記念福祉会館を会場に、「平成24年度点字指導員講習会」を行いました。今年は、点字指導員認定講習会でした。

全国から150名余の申し込みがありましたが、そのうち課題審査に合格した74名が受講しました。

研修内容は、次のようなものでした。

初日の午後からは、「災害時における情報提供施設の役割」と題して、東日本大震災の経験から災害弱者と言われている視覚障害者を支援するためにはどうすればよいかを学びました。また、二つ目の講義では、日本点字委員会の最新の動きについて学び、医学用語などの点字表記について学習しました。

2日目は、「パソコン点訳と図書製作」、「点字校正技術」、「点訳のてびき」の三つの講義を行いました。午後には、3時間ほどを使い、点訳の重要なテーマとなる点字表記について、このほど出版された『点訳の手引き』の指導者向けテキストの使用法を中心に、鋭い質問も出て、白熱した講義が行われました。

最終日は、「点字指導技法」、「難読語の調査法」について、点字指導員としての指導法のポイントや、難読語の調査の仕方について講義を行いました。最終日の午後は、点字指導員の認定試験を行い、受講者は熱心に校正課題に挑戦していました。

今年は、天候にも恵まれ、充実した講習会となりました。支えてくださったスタッフをはじめ、講習会に参加してくださった皆様に感謝申し上げます。

 

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