当協議会は、昨年創立50周年の記念すべき年を迎え、視覚障害者関連機関の協議会として、その社会参加をさらに押し進めていく決意を新たに致しました。  

さて、近年のIT革命は視覚障害者のコミュニケーション環境にも大きな影響をもたらし、その日常生活や職業等にも変革の新しい波が生まれてまいりました。

とりわけコンピュータをはじめとするIT機器は、職場での事務処理のIT化の流れに呼応し、視覚障害者自身の努力と相俟って職務遂行の可能性を一段と高めていると考えられます。

このような状況の変化にあたり、当協議会として、より多くの企業や働く視覚障害者の現状を把握し、今後の視覚障害者の雇用促進に資する調査研究を行うこととなり、本報告書をまとめるに至りました。

なお、本調査研究を行うに当たって、独立行政法人福祉医療機構より、「在宅視覚障害者の IT化に伴う情報アクセシビリティに関する調査研究事業 -コミュニケーション手段から就労への可能性について-」として助成を頂きました。

ここにそのご協力に対して深く感謝申し上げます。

 

平成16年3月15日

社会福祉法人日本盲人社会福祉施設協議会

理事長 本間 昭雄